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【症例】
34歳男性。IgA腎症による末期腎不全にて24歳で血液透析導入、26歳にて当院で母親をドナーとする生体腎移植を施行された。免疫抑制剤はCsA、AZ、MPを使用した。徐々に免疫抑制剤を減少した移植後5年後より尿蛋白定性陽性化した。移植後6年後には、S-Crは1.1mg/dl前後で変化なかったが、尿蛋白定性(3)尿潜血(2)と増悪したため移植腎生検を行った。メサンギウム領域へのIgA沈着を認めIgA腎症再燃と診断し、小児期よりの慢性扁桃腺炎が持続していて頻回の急性症状あった事から扁桃摘出術を施行した。扁桃摘出術施行後1年経過して尿蛋白、尿潜血いずれも陰性化して移植腎生検にてもIgAの沈着はほぼ消失していた。その間の免疫抑制療法は変更しなかった。2007年から腎移植後IgA腎症に対して積極的に扁桃摘出術を導入した。2008年4月までに当院で施行した腎移植のうち腎生検でIgA腎症再燃を認め扁桃摘出術を施行した4例も併せて報告する。
【結語】
扁桃摘出術は、腎移植後IgA腎症再燃に対しても尿蛋白、血尿の改善に有効である。ステロイドパルス療法を併用するかについては、免疫抑制療法継続中である事と合併症を考慮して今後も検討する。 |