ご挨拶

第27回日本サイコネフロロジー研究会会長
東邦大学医学部腎臓学講座教授
相川  厚

相川  厚

第27回日本サイコネフロロジー研究会の当番世話人を担当いたします東邦大学腎臓学講座の相川です。私は腎移植医でありますが、当科では、小児から成人まで、腎臓病のすべてに対して診療を行っています。

健康とは健体康心の略語であることはご存じでしょうか?人間の理想的な状態は体が健やかであり、心が康らかであることです。心技体と言う言葉は皆さんご存知だと思います。スポーツ選手の基本姿勢で常に目標とする心構えとでもいうべき言葉です。スポーツを志す者にまず心が一番と説いています。

偉大な哲学者であるカントは先天的骨軟化症で、喘息でした。父親が心配して巡回医師に連れて行くと、「体は気の毒だが、心まで患っているわけでない。死なずに生きているのは丈夫な心のお陰なんだから、それを喜びと感謝に変えていったらどうだね。」と言われそうです。カントは「心と体とどっちが本当の自分なのかを考えてみよう。それが分かっただけでも、世の中のために少しはいいことになりはしないか」と子供ながらに考えたそうです。

体が健やかでも心が康らかでなかったら、健康とはいえない。いや、たとえ体が病弱でも心が康らかなら、生命は健やかである。これが「康心は健体に勝る」というタイトルにした所以です。腎移植医は手術をして、「腎機能が正常になって透析をしないでいるのに、なぜおかしくなっちゃうんだろう。良くなったからいいじゃないか」と思いがちです。果たしてそれで患者さんは幸せでしょうか?スタッフもそうです。心が康らかでなければ、体も心も病んでいる患者さんには向き合えません。

スタッフが日常の厳しい仕事の現実からしばし離れて、東京の最もおしゃれな雰囲気の中で十分に楽しんでいただくように会場を六本木に設定いたしました。多くの方に参加いただき、サイコネフロロジーについて語り合い、そのあとは是非、不夜城の六本木を楽しんでください。

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