腎移植後6ヶ月で半月体形成を伴うIgA腎症の再発が疑われたABO血液型不適合腎移植の1例

東京女子医科大学 腎臓小児科
* 久野 正貴、三浦健一郎、古江 健樹、黒田 奈緒、田中絵里子、近本 裕子、秋岡 祐子、甲能 深雪、服部 元史
東京女子医科大学 泌尿器科
宮本 直志、石田 英樹、田邉 一成
東京慈恵会医科大学 病理部
山口  裕

腎移植後6ヶ月で半月体形成を伴うIgA腎症の再発を疑った症例を経験したので報告する。
症例:17歳女児。
2002年4月学校検尿で蛋白尿、血尿を指摘されたが、家族の意向で放置。
2004年12月に慢性腎不全となり緊急血液透析導入。
2005年7月26日に母親をドナーとした血液型不適合の生体腎移植を施行。
免疫抑制は、FK、MMF、MPSL、バシリキシマブの4剤併用療法、そして血液型不適合に対して血漿交換、脾摘、さらにリツキシマブを投与した。
2006年1月より、蛋白尿、血尿出現。
2006年3月に移植腎生検施行。
4%の糸球体に細胞性半月体を認め、蛍光抗体でIgAとC3がメサンギウム優位に沈着、拒絶反応は認められなかった。
原疾患は不明ながらIgA腎症の再発を疑ったが、術後早期で十分な免疫抑制下に活動性の高い腎炎像を認めた症例を経験したので、文献的考察を含め報告する。


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