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											| 血管型急性拒絶を繰り返し、移植後4年で機能廃絶に至った生体腎移植例:抗HLA 抗体検査の有用性について | 
										
										
											
												 
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														| 九州大学病院 腎疾患治療部 | 
													 
													
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														| 九州大学大学院 病態機能内科学 | 
													 
													
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																		升谷 耕介、小野 明子、山田 俊輔、鶴屋 和彦、飯田 三雄 | 
																	 
																 
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														| 九州大学大学院 臨床・腫瘍外科学 | 
													 
													
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														| 国立病院機構福岡東医療センター 内科 | 
													 
													
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											 症例は47歳、女性。ループス腎炎を原疾患とする腎不全のため34歳時に血液透析(HD)を導入、43歳時に母親をドナーとする血液型適合生体腎移植を施行した。免疫抑制はcyclosporin A、mycofenorate mofetil、prednisoloneおよびbasiliximabで行った。移植後2日目以降尿量が急速に減少し、7日目から血清クレアチニン値(sCr)が上昇、血漿交換(PE)とHDを要した。移植腎生検では血管型の急性拒絶(AR)を認めた。ステロイドパルス療法、免疫抑制薬変更(CyA→tacrolimus)、PEに抵抗性を示し、OKT3、cyclophosphamideを投与しsCrは低下した。その後も頻回にgrade Ia-IIaのARを繰り返し、徐々に慢性移植腎症の所見が明らかとなった。移植後3年9ヶ月でHDを再導入したが、経時的に行った移植腎生検では間質出血、微小血栓、PTC内の好中球浸潤は明らかでなく、蛍光抗体法ではPTCへのC4d沈着は初期には陽性であったが、以後陰性が続いた。経過中に保存血清を用いてフローサイトクロスマッチを5回、Flow PRAを5回施行したが、全てにおいて抗HLA抗体を検出し、本症例の予後をよく反映していた。特にFlow PRAはレシピエントの血清のみで検査が可能で、感度よく抗HLA抗体を検出するため、ハイリスク症例におけるモニタリングに有用と考えられた。 | 
										
										
											 
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