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											| Transplant glomerulopathy症例の臨床病理学的検討 | 
										
										
											
												 
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														| 東京女子医科大学 泌尿器科 | 
													 
													
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																	清水 朋一、石田 英樹、土岐 大介、尾本 和也、白川 浩希、 
徳本 直彦、田邉 一成 | 
																 
															 
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														| 東京慈恵医科大学柏病院 病理 | 
													 
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											【緒言】 
慢性活動性抗体関連型拒絶反応(chronic active antibody-mediated rejection、c-AMR)の病理組織学的特徴の1つである、Transplant glomerulopathy(TG)について臨床病理学的検討に検討した。 
【対象】 
2007年1月より2008年4月までに、東京女子医科大学泌尿器科にて移植腎生検にてTGを認めた13症例を対象とした。男性6例、女性7例、ABO血液型適合11例、不適合2例、生体腎移植11例、献腎移植2例であった。 
移植腎生検は移植後平均70 ヶ月後に施行され、エピソード生検が9例、プロトコール生検が4例であった。 
【結果】 
TGはBanff分類でのcg1が3例、cg2が4例、cg3が6例であった。傍尿細管毛細血管(PTC)へのC4d沈着については陰性が7例、±が3例、1が3例でそのうち2例がABO血液型不適合症例であった。光顕レベルでのPTC基底膜多層化は10例に認め、7例は軽度であったが3例は中等度以上であった。移植腎生検以降に12例においてドナー特異抗体(DSA)を測定しており、陽性が3例、陰性が7例、不明(渡航移植でドナーHLAが不明)が2例であった。 
TG症例においてBanff 05分類においてc-AMRの基準をすべて満たした症例は1症例のみであった。TG症例13例中10例に組織学的な拒絶反応の既往があった。13例中9例に治療としてのDSG投与歴があり、3例にIVIGの治療歴が、2例にrituximab投与歴があった。TG症例のうち8例(62%)に蛋白尿を認めた。移植腎生検時の平均s-Crは1.79mg/dLであった。移植腎生検後に6例(46%)において移植腎機能の悪化を認めた。 
【結論】 
TG症例では蛋白尿の出現がやや高く、観察期間は短いが移植腎機能の悪化も認められた。TG症例でPTCへのC4d陰性例やDSA陰性例についてどのように診断し対処すべきかが今後の課題と思われた。 | 
										
											
												 
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