移植後の再発性腎炎にて確定したPGNMIDの一例

虎の門病院 腎センター 内科
* 住田 圭一、乳原 善文、三瀬 広記、濱之上 哲、早見 典子、
諏訪部 達也、星野 純一、平松 里佳子、長谷川 詠子、山内 真之、
澤 直樹、高市 憲明
虎の門病院 腎センター 外科
丸井 祐二、冨川 伸二
虎の門病院 病理部
藤井 丈士、大橋 健一

 症例は52歳男性。2011年血液透析導入。その8 ヵ月後、妹をドナーとしたABO不適合生体腎移植を施行しCr 1.0mg/dlと安定。移植3ヵ月後に7kgの体重増加と下腿浮腫で発症。Cr .5mg/dl、尿蛋白5g/日、沈渣赤血球多 数/HPFを認め移植腎生検を施行。糸球体は分葉状で基底膜二重化や内皮細胞腫大が目立つ管内増殖性腎炎の所見で、蛍光では係蹄壁中心にIgGとC3沈着に加えIgG2やλの沈着が特徴的であり、電顕では内皮下にelectrondense depositsを認めた。移植前に施行した腎生検では検索可能な糸球体には限りがみられたが、光顕、蛍光、電顕所見ともに同疾患の末期腎不全像に相当したことから、proliferative glomerulonephritis with monoclonal IgG deposits(PGNMID)による腎症とその再発性腎炎と診断。ステロイドパルスおよびPSL 40mg/日の後療法を開始したところ、徐々に改善傾向がみられつつある。PGNMIDの移植後再発例はIgG3陽性の4例のみであり、IgG2型は第1例目である。


戻 る  ページの先頭