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当院のBKウイルス腎症症例における血中BKウイルス量と病理所見、移植腎予後の検討
Relationship between plasma BK viral load pathological findings and graft prognosis in BK virusassociated nephropathy in our hospital |
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日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院 移植内科 |
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島本 侑樹、二村 健太、鹿島 彩乃、濱谷 智子、大木 悠太郎、姫野 智紀、長谷川 雄基、辻 清和、岡田 学、平光 高久、鳴海 俊治、渡井 至彦 |
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増子記念病院 腎臓内科 |
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【背景】腎移植後のBKウイルス腎症は移植腎機能喪失の重大なリスク因子の一つである。
【方法】当院で2002年から2025年の間に腎生検で診断したBK腎症39例、うち2011年以降血中BKウイルスPCR定量検査を行った29症例について後方視的に検討した。
【結果】年齢中央値53歳、男性76.9%で、血液型不適合症例が35.9%、DSA陽性症例が10.3%含まれた。拒絶反応の合併例は2例見られた。移植腎生検時の血中BKウイルス量が多い症例はpvlスコアが有意に高かった(p=0.021)。また尿中封入体が出現してからBKウイルス量測定までの期間が長い症例はciスコアが高い傾向がみられた。プロトコル生検症例と比較してエピソード生検症例では5年間の移植腎廃絶が多い傾向にあった(0 vs 31.1%)。また、尿中封入体出現から移植腎生検までの期間が短い群において移植腎予後が良い可能性が推察された。一方で尿中封入体出現から速やかに精査を行ったにも関わらず血中BKウイルスPCR値が非常に高値であった3例を経験したため病理像の検討も含め報告する。(A-C) 【考察】BKウイルス腎症に対する治療では腎機能が増悪する前に速やかに評価し、治療に繋げることが重要であると考えられた。 |
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