C4d staining without histological evidence of rejectionの臨床病理学的特徴について
Clinicopathological characteristics of "C4d staining without histological evidence of rejection"

市立札幌病院 病理診断科
* 眞田 美和、中桐 悠一郎、山口 貴子、古屋 充子、辻 隆裕
市立札幌病院 腎臓移植外科
田邉 起、佐々木 元、太刀川 公人、原田 浩
はらだ腎泌尿器クリニック
原田 浩
札幌北楡病院 腎臓移植外科
三浦 正義
札幌医科大学医学部 泌尿器科学講座
田中 俊明

【背景】Banff分類2022にはC4d staining without evidence of rejection という診断カテゴリが存在し、その定義は、1. 傍尿細管毛細血管に沿ったC4d陽性像を認める、2. ABMRとcABMRそれぞれのカテゴリー1の所見がない、3. 抗体関連拒絶反応を強く示唆する遺伝子の高発現がない、4. aTCMRおよびその疑い、cTCMRの所見がない、の4項目を全て満たすものとされる。しかしながら、本邦では遺伝子診断を行える施設は限られており、日常診療ではこの診断カテゴリを用いにくく、また臨床的な意義も十分に解明されていない。本研究ではこの「C4d staining without evidence of rejection」から3. 遺伝子診断の項目を除外し、1, 2, 4をみたす群を「C4d staining without “histological” evidence of rejection」と定義しその臨床病理学的特徴を検討した。
【方法】当院で2016年から2025年の間に診断された腎生検症例(0時間生検のみが行われた症例は除く)を対象とし、病理組織診断および臨床データを後方視的に検討した。
【結果】対象症例は910例であり、うちABO適合移植が586例、ABO不適合移植が322例、ABO適合性不明が2例であった。ABO適合症例のうち、C4d staining without histological evidence of rejectionの定義を満たす症例は24例であった。
【考察】C4d staining without histological evidence of rejectionに当てはまる群の臨床病理学的特徴について検討する。

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