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移植腎における間質荒廃部の炎症(i-IFTA)と3次リンパ組織(TLT)の関係性(パイロット研究)
The Relationship Between Inflammation in Areas of Interstitial Fibrosis and Tubular Atrophy (i-IFTA) and Tertiary Lymphoid Tissue (TLT) in Renal Allograft Biopsies: A Pilot Study |
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| 神戸市立西神戸医療センター 病理診断科 |
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| 神戸大学医学部附属病院 病理診断科 |
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| 神戸大学医学部附属病院 泌尿器科 |
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北村 聡、田代 裕己、遠藤 貴人、横山 直己、兵頭 洋二 |
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【背景】三次リンパ組織(Tertiary Lymphoid Tissue: TLT)は、慢性的な抗原刺激により惹起される異所性リンパ組織である。癌においては予後良好因子とされるが、腎炎や移植腎においては線維化の進行や治療抵抗性に関与する予後不良因子として報告されている。 Banff 2017より、間質線維化・尿細管萎縮(IFTA)部位の炎症(i-IFTA)が移植腎生検の診断項目に導入され、その臨床的意義が注目されている。しかし、日常診療においてIFTA部の炎症が、単なる非特異的な炎症か、機能的なTLTとしての意義を持つのかを鑑別することは容易ではない。
【方法】当施設の移植腎生検症例を対象に、以下の手順で検討した。(1)間質に有意な炎症を認める症例(i-IFTA1以上、あるいはti1またはi1以上)を抽出。(2)Leeらの定義(PMID: 34725107)に基づき、組織学的に60個以上のリンパ球集簇を認める症例を選別。(3)CD3、CD20、CD21の免疫組織化学染色を施行し、TLT症例を同定した。同定されたTLTの陽性率、Stage、生検時期、および臨床背景について検討した。
【結果】移植腎生検249例のうち、(1)炎症所見を認めたのは153例(61.4%)、うち(2)60個以上のリンパ球集簇を認めたのは57例(22.9%)であった。最終的に(3)TLTと診断されたのは38例(15.3%)であった。 TLTのStage内訳は、Stage 1:20例、Stage 2:13例、Stage 3:5例であった。うち16例ではTLTがIFTA部に存在していた。症例背景は、献腎移植5例、ABO不適合およびHLA不適合が各1例。生検時期は移植後3か月〜11年(中央値3年)。診断は、Clinical ABMR 2例、Subclinical ABMR 2例、Chronic ABMR 6例、Borderline for acute TCMR 7例、Clinical TCMR 3例、腎炎再発(MPGN)1例であった。
【結論】本検討におけるTLTの陽性率は15.3%であった。現時点ではパイロット研究の段階であるが、今後は症例数を追加し、TLTの存在やStageの推移が腎予後に与える影響について、非TLT症例との対照比較を含めた臨床病理学的検討を進める予定である。(本研究はJSPS科研費 JP25K18750の助成を受けている。) |
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