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動脈内膜下にfoam cellの浸潤がみられたAKIの一例
An acute kidney injury case showing foam cell infiltration in arterial intima |
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| 東邦大学医学部 腎臓学講座 |
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高上 紀之、小口 英世、青木 裕次郎、板橋 淑裕、村松 真樹、濱崎 祐子、酒井 謙 |
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| 東邦大学医学部 病理学講座 |
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| 東邦大学医学部病院 病理学講座 |
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| 山口病理組織研究所 |
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【症例】50代、男性
【病歴】糖尿病性腎症を原疾患とする末期腎不全のためX-6年に母をドナーとする生体腎移植を施行した。Crは1.6〜1.8 mg/dL前後で安定していた。X年Y-14日頃から右上肢の動かしづらさを自覚、食思不振や倦怠感も自覚したためY日に臨時受診した。受診数か月前から内服薬を一部怠薬したエピソードがあった。受診時血圧204/110mmHg、右上肢の巧緻機能障害あり。Cr 7.73 mg/dLとAKIを呈しており、CTでは移植腎の腫大がみられた。頭部MRIでは亜急性期左被殻出血の所見がみられた。同日よりステロイドパルス療法を開始し、Y+1日にHDを開始、Y+2日に移植腎生検を施行した。
【腎生検所見】小葉間動脈内にCD68陽性のfoam cell浸潤がみられたが、リンパ球浸潤は目立たなかった。細動脈にはah2、aah2相当の硝子化がみられ、領域性にIFTAがみられた。軽度の尿細管炎やptc炎はみられるものの、急性拒絶反応の確定診断には至らなかった。
【経過】臨床的に急性拒絶反応は否定できずステロイドパルス後の後療法として経口メチルプレドニゾロン20mgから4mgまで漸減しつつ継続した。血圧はカルシウム拮抗薬とARNIの併用により収縮期血圧120〜140mmHgで安定した。Y+17日を最後に透析は離脱し、Cr 4.5-5.0 mg/dLで推移しており、CTでは移植腎の腫大は改善がみられている。
【考察】移植腎において動脈内のfoam cell浸潤に関する報告は少ないが、移植後早期の血管型拒絶反応において、小動脈内膜下にfoam cellおよび単核球の浸潤がみられた症例が報告されている(Shimoyamada, et al. Clin Transplant 2002)。一方で本症例においては動脈内にはfoam cell浸潤はみられるものの単核球浸潤は乏しく、急性拒絶反応以外にも脳出血をきたすほどの高血圧が内膜病変に影響した可能性も否定はできない。本症例の病理所見をどのようにとらえたら良いかご意見を頂きたい。 |
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